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DoseをDo動詞の3人称単数現在とだけ覚えていると、大変なことになる

日本人に限らず、外国語の習得というのは非常に難しいものがあります。
特に日本語は、世界の共通語となっている英語と比べて、音の周波数が違うので、それが日本人が英語がなかなか聞き取れないという原因の1つにもなっています。

日本人が英語を学ぶときの壁である語順

さらに、日本語は英語とは語順が違い、頭の中でものを考えるときの方法が違うとも言えるでしょう。
日本語だと、
『私は、昨日、A子さんと駅前にある喫茶店で1杯の珈琲を飲んだ。』
となりますが、これを英語で言おうとすると
『昨日、私は飲んだよ。1杯の珈琲をね。 喫茶店で、駅前にあるやつなんだけど、A子さんと一緒にね。』
昨日などの副詞や修飾語に関連した部分などは、若干位置を変更することも可能であるが、大方、英語に合わせて語順で日本語にするとこんな感じになります。

つまり、英語を母国語としている人たちは、こういった感覚で物を考えていると言えるでしょう。
これは、生まれたときから慣れ親しんだ母国語の語順の感覚になれていると、なかなか不自然に感じてしまうでしょう。
長い間、外国に行っていて帰国した人の日本語の語順が、たどたどしかったり、英語風の語順になっていたりするのもそのためでしょう。

単語そのもののニュアンスの違い

単語そのもののニュアンスの違いというのも、日本人が英語を習得するときの壁となります。
よく英語を勉強している人をみると、単語を単語帳や単語カードなどでまとめて覚えている人がいます。
これはこれで、効率良くて良いのですが、実際には日本語と外国語は1:1で対応していません。
多義語と呼ばれるように、1つの単語で多くの日本語に対応している英単語もあれば、またその逆もあります。
例えば、Dose と言うと、一般の人は、Do動詞で3人称単数現在で使われる dose ということになりますが、医療系の人にこの単語を見せると、「薬の用法のことね!」となります。

例えば次の英文
Drug A is administered at a dose of 10mg twice daily.
(薬剤Aを1回10mg、1日2回投与します)

ここで、does は、do の3人称単数現在の形でしか覚えていないと、えっ!? at a dose って? なんで、do 動詞の前に冠詞である a がついてるの? なんておかしなことになってしまいます。
もちろん、冠詞がついているので、dose は名詞であるということは容易に想像がつくのでありますが。。。

実際に、医薬関連の論文を読むと、dose という単語が頻繁に出てきます。
また、医薬関連の論文では、dose と同じような使い方をされる言葉として、dosage という単語もあります。

えええ!? dose と dosage ってどう違うの?

う~ん、ぶっちゃけ、両方とも、薬の投与量を表す言葉なのです!

それじゃ、同じやん! dose だけあれば、dosage という単語は必要ないんじゃ?

いや、正確に言うと、日本語でひとことで言い表すのは難しいんだけど次のような違いがあるんです。

dose : 1回(1日)に投与する量
dosage : 1回に投与する量や投与する頻度、回数も含めた投与計画全体を意味する

だから、薬の添付文書などには、『用法・用量』を示す言葉として、dosage and administration が使われます。