資産運用で、これだけは知っておきたい疑問
資産運用というと、どうやってどんどん資産を増やしていくかというようなイメージを持つ人もいるかと思いますが、それは高度経済成長期の話であって、現在、世界的不況かつ低金利の時代では、資産運用といっても、自分のお金をどう増やすのかではなく、どう資産を守るのかといった意味愛が強くなっていきます。
資産運用に関心をもつ30代、40代の女性
資産運用となると、50~60代の中高年男性投資家というイメージがありますが、最近では30~40代の女性がマネーセミナーなどに積極的に参加していて、その関心が高まっていると言われています。
その背景には、3つの理由があげられています。
1.年金・健康保険制度への不安
これは、まったくもって無能な政府、だらしのない政府のせいなのですが、超高齢社会を迎えるにあたり、社会保障費や医療費はどんどん増えていく一歩。そして年金や健康保険料の支給はどんどん少なくなり悪化していくことが予測され。
2.お金が増えない
なんといっても超低金利時代。銀行の普通預金の金利は、わずか0.001%。
ほぼ無いのと同じです。
100万円を1年間銀行に預けていても、たった10円しかつかず、コンビニのATMで預金を引きだそうとすると、その何十倍もの手数料がかかってしまう。
3.自己責任の時代
年金はあてにならず、銀行に預金していてもお金は増えない。
そうなれば、もはや老後の生活は、自己責任のもと運用していかなければならない。
そこで、どうやって自分の資産を守っていくのかということが大きな問題となってくるのです。
資産運用で絶対に抑えておきたい2つの言葉
資産運用にあたって、考えなければならない重要な2つの言葉、それは、リスクとリターンです。
平たく言えば、リスク=危険性、リターン=儲けということになるのでしょう。
リスクは、プラスもマイナスも含めた、利益のブレ幅、つまりばらつきの大きさと言うことができます。
リターンは、投資した金額に対する利益のことを言い、資産運用の結果次第で、リターンはプラスにもマイナスにもなります。
ローリスク&ハイリターンの商品は?
ローリスク・ローリターンの代表選手が、預金でしょう。
さらに国債や外貨預金もどちらかといえば、ローリスク・ローリターンと言えるでしょう。
逆に、ハイリスク・ハイリターンの代表選手が、最近流行っているFXや先物といったところです。
その中間に位置するものとして、株式投資や不動産投資、外国MMFなどがあり、いわゆるミドルリスク・ミドルリターンと言われるものです。
とはいえ、人間、できれば、リスクは少なくて、大きな効果があがるものがいいと誰もが思うでしょう。
そこで、ローリスク&ハイリターンのものにはどんなものがあるのでしょうか?
その答えは、
「そんな都合の良いものはない!」
ということです。
これは、リスク=危険性、リターン=儲けと、単純に考えずに、リスクは、利益のブレ幅と考えれば、そんな都合が良いものはないとわかるでしょう。
リスクには、価格変動リスク、為替リスク、インフレリスク、信用リスク、流動性リスク(すぐ現金化できなかったり、希望する価格で売れないリスク)などがあります。