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SMを重んじる日本人、重んじない外国人

日本人はSMを重んじ、日本以外の国ではSMをそれほど重んじられない。
SMといっても、SM(セルフ・モニタリングのことである。

SMは、一言でいうと、相手の気持ちを察することができるかどうかということであり、勘受洗にもつながります。
そしてその場に合わせた適切な行動がとれるかということから変容性にもつながります。

日本ではKYは社会からはみ出してしまう

最近出てきた言葉に、「KY」という言葉があります。
KYとは、要するに空気を読まない人間ということで、現代に日本ではあまり好まれません。

日本は和を重んじる国、阿吽の呼吸といったことが習慣になっていて、ビジネスの世界では、商談で取引先とのいろいろな場面で、その場の空気を読むことが求められ、これができないと、取引先からのクレームとなり、下手をすると交渉決裂なんてことにもなりかねません。
会議をしていても、上司や他の部署、まわりの人たちの発言や流れから、その場の空気を読むことが求められ、空気を読まない発言をすると、レッテルを貼られてしまうことにもなりかねません。

KYだと、周りから白い目で見られるだけでなく、あいつには重要な仕事や交渉は任せられないということにもなりかねません。

SMとKY

実は、KYの反対、つまり空気を読むのが美味い人ほど、SMが高い、つまり相手の気持ちを察し、その場に合わせた適切な行動をとれる能力が高いということになります。

SMを重んじるから社会が停滞する

日本は、和を重んじる文化で、ちょっと和を乱すような発言をすると、あいつは和を乱すヤツだ、空気が読めないヤツだと言われ、あまり好まれません。ところが、こういった社会が、社会の停滞を招いているという指摘もあります。
例えば、過労死や残業過多などの問題も、SMの高さが深く関係していると言われています。

日本人はよく、周りの人はどうかを気にし、それからあまりはみ出た行動はしないように心がけることが多い。
中には、周りがすごく忙しそうに働いているのに、平気な顔をして、「お先に失礼しま~す!」と毎日、早々に帰ってしまう人もいます。
こうした極端な例は例外としても、あまり仕事がなくても、上司がまだ仕事をしているからとかいう理由で、会社に残っている人もいます。

これは、「上司がまだ働いているのに、帰るのかよ!」と思われたくない、自分がKYだと思われたくないという心理が働いていると考えられます。

有給休暇の取得に関してもそうです。
日本人はよく、周りの人がどのくらい有給休暇を取っているかを気にします。
周りの人が有給休暇を取っていないで働いているのに、有給休暇を取るのは気が引ける、つまりこれがSMの高さとなり、働きづらさを招く原因になっていきます。

現在はもうSMを重んじる時代ではない

高度経済成長の時は、最大公約数的な商品を大量生産というような時代で、SMの高い人が求められましたが、現在はそういう時代は終わりました。

むしろ、かえって人の話をあまり聞かず、強い信念をもって仕事をしている人の方が、革新的なアイデアを生み出したりすることができます。
他人を同じようなことをし、合わせていれば、他人と同程度のことしかできないというのも一理あるのかもしれません。