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健康を 目指してなった 不健康 | オルトレキシアとは

『健康を 目指してなった 不健康』とは、健康を目指し過ぎて、逆に不健康になってしまうということを皮肉った川柳です。
世の中には、この食品添加物は体に良くないというようなことを示した本がいっぱいでています。
また、テレビの健康番組や雑誌の健康コーナーなどをみると、こういったものは体にいいとか、こういったものは体に悪いとか、いろいろな情報が、玉石混交ででています。

テレビの健康番組でやっている体にいい食材とかを、「おお、それじゃこれ明日から食べてみよう!」などとやっていたら、毎週毎週、食べる食材が一つずつ増えていき、あの食材も、この食材も食べなくちゃというようになってしまう。
気がつけば、食べ過ぎて体調を壊してしまったなんて笑い話にもなりかねない事態も考えられる。

オルトレキシアとは

さて、「オルトレキシア」という単語がいきなり出て来たわけですが、この言葉を聞いただけでは、多くの人は、はて何のことだろうと思うでしょう。
この「オルトレキシア」こそ、「健康を 目指してなった 不健康」をひと言で表すような言葉です。

別に、大昔の考古学のことを言っているわけではありません!
 って それは、 ”Old 歴史や~ ”

と、くだらない駄洒落につきあってくださってありがとうございます。 ^^;

さて、真面目にいうと、オルトレキシアとは、健康的と信じる食べ物以外を拒食する症状です。

オルトレキシアの例

オルトレキシアは、ダイエットによって食事制限をして食べないというのとは少し違います
オルトレキシアで問題となるのは、カロリーや食べる量ではありません。

例えば、動物性食品はダメ! 小麦粉製品はダメ! といった情報を信じ、自分自身がもつ健康へのこだわりにとらわれて、それらのものを徹底的に制限をして、もしそれを破ってしまうと罪悪感に苛まれたりします。
さらに食事制限によって栄養失調になったり、逆に過食に苦しむといったこともでてきます。

最近では、炭水化物ダイエットなどといったものにこだわりすぎ、一切炭水化物を食べないといったことをやる人もいます。
しかし、よく考えてみてください。
今まで、人間は炭水化物を主食として生きてきた動物です。米、パン、麺類、じゃがいも等、多くの国での食事の基本は穀類であり、炭水化物です。
さらに加えるならば、長生きしている人は、炭水化物をいっさい摂らない!なんて食生活をしてきたでしょうか。
炭水化物を摂らないと、体のエネルギー産生がうまくできません。

炭水化物の摂りすぎはいけませんが、極端に炭水化物を一切摂らないなんてことをすると、食事を楽しむこともできなくなったり、他人から食事にさそわれても、炭水化物が出てくるために断らざるを得なくなり、しだいに社会から孤立していってしまうといったような事態にもなりかねません。
こうなってしまったら本末転倒です。
特定の食品添加物だけを避けているというのではなく、普通の人が日常生活で良く食べるもので、あれもダメ、これもダメなんてことをやっていると、かえって健康を壊しかねません。
菜食主義が良いか悪いかは別として、アンジェリーナ・ジョリーさんは、菜食主義のときは死にかけたと発言をして物議をかもしています。
いずれにしろ、極端に徹底的に食制限するというのは、考えものかもしれません。

オルトレキシアのやっかいなところ

オルトレキシアだと、ある食材を摂ることが健康にとって悪いことだと信じきっているため、自分は良いものだけを食べているという強い自負があります。これが非常に厄介なのです。
そして、自分はきちんと自己管理できていると思っています。
こんな人に、「おまえ、それは良くないよ!」 「バランスよく食事をしないと」 などと正論をぶちまけても、逆効果になってしまうだけです。
「健康的な食事にとらわれてしまうという摂食障害もあるから気をつけて」とさりげなく言うほうが良いでしょう。

 

 

 

 

どういったものが、オルトレキシアになるのかというと、