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長寿は本当はおめでたくない? もし100歳まで生きるとした場合のお金の工面

長寿はおめでたい!
これが世間一般の常識
であります。
しかし、いろいろなことを考えると、長寿はまったくもっておめでたくないことなのです。
こんなことを言うと、おまえは何を言っているんだとお叱りをうけそうですが、それは次のような理由からです。

長寿になるとお金がかかる

テレビなどでは、長寿はおめでたいことと、趣味に打ち込み楽しそうにしている100歳の老人などを取り上げて写していますが、そんな元気な100歳ばかりではありません。
例えば、100歳の高齢者が1人いるとします。そうするとその高齢者に対して、医療費や介護費が支払われることになります。
100歳以上の人に払われている年間の医療費は、117.8万円になっています。(厚生労働省・医療給付実態調査報告より)
さらに、介護保険受給者1人あたりの介護サービス費は1年で191.3万円になっています。(厚生労働省・介護給付実態調査の概況)
つまり、医療費と介護費を合わせると、合計300万円超のお金が、100歳以上の高齢者のために払われているということになります。
しかも長寿になればなるほど、視力・聴力・知的機能が落ちていくることは避けられない事実です。
厚生労働省の研究班によると、95歳以上の高齢者の79.5%、つまり約8割が認知症だと言われています。

高齢化社会になると、こうした国庫にかかる負担が加速度的に増えていき、膨大に膨らんでいってしまいます。
日本はすでに4人に1人は、65歳以上の高齢者と言われていますが、2050年には、2.5人に1人が65歳以上の高齢者になると推計されています。

世界標準の高齢者の定義が65歳というのに、日本では高齢者は75歳以上にしようなどということを老年医学会が考えているが、おろかなことだ。
今更、高齢者の定義を変えたところで、人口の年齢構成が変わるわけでもありまいし、何かの統計の見せかけの印象を操作しようとしているのではないかということがプンプンにおってくる。

100歳まで生きるとしたら

もし、100歳まで生きるとしたら、どのぐらいお金がかかるのでしょうか。

60~69歳の生活費は、夫婦2人で年間約330万円とされています。70~74歳でも約300万円です。
今、75歳の人があと25年生きるとすると、1年で300万円と計算すると、約7500万円も必要ということになります。
これには、医療費や介護費は含まれていませんから、実際にはもっとかかることになります。
つまり、100歳まで安心して生きるためには、75歳の時点で約1億円超の貯金、できれば、1億2000万円ぐらいのお金は最低限必要だということになります。

それに対して、年金支給額は、これからどんどんと減らされていきます。
年金収入が月額20万円だとして計算しても、1年の収入は240万円。
1年で300万円必要とすると、普通の日常生活をおくるだけでも、年間60万円の赤字となってしまいます。
これを25年間にすると、1500万円の赤字になりますが、これは75歳から必要な金額で、65歳からとすると、35年になりますので、それだけで2000万円超になります。
これには医療費や介護費、自宅のリフォーム代や趣味や旅行に使うお金は含まれていません。