知っていると一目置かれる食べ物の微妙な違い
今回は、食べ物に関して似て非なるものに焦点をあててみます。
もりそばとざるそばの違いって海苔のあり・なしじゃなかった?
サラリーマンの昼食の定番といえば、立ち食い蕎麦屋でのもりそばやざるそばです。
どちらも、冷たい蕎麦で、麺をつゆにつけてズズズーとすすって食べるもので、薬味にネギを入れたりします。
もりそばとざるそばの違いというと、多くの人が、ざるそばは、もりそばの上に海苔がかかっているものと思っている人が多いと思います。
蕎麦は落語にも出てくるとおり江戸時代に多くの庶民に食べられていましたが、最初は知るをつけて食べていました。
そのうち、汁を麺にぶっかけてたべるぶっかけというスタイルがでてきました。これは汁を麺にかけてたべるということから「かけそば」になっていきます。
そして、「かけそば」と区別するために、従来の汁をつけて食べていた蕎麦は「もりそば」と言われるようになったのです。
その後、ざるに入れたものが登場して「ざるそば」と呼ばれるようになりました。 そのうち、ざるそばには海苔を散らしたり、濃いめの汁をつけたりするようになり、もりそばと区別が図られるようになっていき、現在では、主に海苔の有無によってざるそばともりそばが区別している店が大半になっています。
スパゲッティとパスタは別のもの?
もりそばとざるそばの話が出たので、ついてにもう1つ麺類に関連した雑学を1つ イタリアンに行こうという時に、今日はどのパスタにする?といった会話があったりします。
パスタというとおしゃれなイメージがあり、スパゲッティは家庭でたべる庶民的なものというイメージがありますが、どうなのでしょうか。
実は、パスタとスパゲッティには明確な区別があるのです。
え!? それじゃミートソーススパゲッティって、スパゲッティだけどパスタじゃないの?と思うかもしれませんが、正解はスパゲッティであり、パスタであるのです。
どういうことかというと、パスタは、小麦粉をこねて作ったイタリアの麺類の総称をいいます。 一方スパゲッティは、パスタの種類の1つで、細長く仲が空洞ではない麺のことを言います。
つまり、スパゲッティはパスタの1つの形態であり、パスタというと、スパゲッティのほかに、マカロニであったり、ペンネであったり、ラビオリも入るのです。