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下肢静脈瘤になりやすい人の特徴

下肢静脈瘤は、15歳以上の日本人の約43%に認められるという報告もあります。

70歳以上では、約4人に3人は下肢静脈瘤であるとも言われています。 下肢静脈瘤になると、膝の裏やふくらはぎにボコボコとしてコブができたりして、見た目が悪いだけじゃなく、午後から夕方になると足が重だるくあったり、むくんできたりします。

では、どのような人が下肢静脈瘤になりやすいかを見ていくことにしましょう。

下肢静脈瘤になるリスクが高い人

下肢静脈瘤になりやすい人は、遺伝的な要素、さらにはその人の生活習慣なども大きく関係してきます。

親・兄弟姉妹に下肢静脈瘤の人がいる人

下肢静脈瘤は遺伝する傾向があると言われています。 どの遺伝子が下肢静脈瘤の遺伝に関与しているのかといったところまではまだ明らかにされていませんが、両親とも下肢静脈瘤がある人の場合だと90%、片親が下肢静脈瘤の人の場合だと25~62%、下肢静脈瘤になるとされています。

一方で、両親とも下肢静脈瘤でない場合は、20%と低くなっていることから、下肢静脈瘤はある程度遺伝するのではないかと考えられているのです。

中高年

下肢静脈瘤は、年齢とともに出てきます。 15~29歳の人の下肢静脈瘤の割合は13%ですが、70歳以上となると75%が下肢静脈瘤といわれています。

若いときにはこんなコブなかったのにという中高年者はたくさんいます。 これは、年齢とともに静脈の逆流防止弁の数が減ってきたり、こわれたりしてくる上に、筋肉量も減ってくるため、下肢静脈瘤が発症しやすくなるのです。

また、生活の欧米化に伴い、椅子に座った生活となり、高齢になると長時間椅子に座って過ごすことが多くなることも、下肢静脈瘤の悪化原因の一つだとも言われています。

女性

下肢静脈瘤になりやすいのは、性別でいうと女性であることが明らかにされています。 女性の場合、男性の約1.2~2.8倍も多く、30歳以上の女性に関しては、62%もの人に静脈瘤が認められたという報告もあります。

女性は、妊娠や出産を経験し、さらに男性と比べると筋力が弱いため、筋ポンプ作用が働きにくいことが原因としてあげられます。

妊娠をすると。ホルモンの影響によって静脈が柔らかく太くなります。すると逆流防止弁がうまく閉じなくなったりして下肢静脈瘤になりやすくなります。

そして、妊娠・出産を繰り返すたびに、静脈瘤は悪化していきます。

立ち仕事の人

一日、ずっと立ちっぱなしの仕事をしている人は、下肢静脈瘤になるリスクが高くなります。 立ちっぱなしの状態で足を動かさないので、足の筋ポンプ作用が働かず、重力によって静脈の圧力が高い状態が長時間続くためと言われています。

同じ立ち仕事の場合でも、工場や広い倉庫を歩き回っているような場合は、歩いていることにより筋ポンプ作用が働き、静脈還流が促されますので、同じ場所に立ちっぱなしの人に比べると、静脈瘤にはなりにくいと言えます。

リスクが高い人というと、一つの場所でずっと立ち続けているような仕事で、警備員、美容師、スーパーのレジ罹り、狭い厨房にいる料理人が挙げられます。

ディスクワークの人

下肢静脈瘤というと、一日立ちっぱなしの人がなりやすいというイメージを持っている人も多いと思いますが、実は、一日中ずっとパソコンに向かって作業するようなデスクワークで座りっぱなしの人も、足を動かしていないので、筋ポンプ作用がうまく働かず、下肢静脈瘤になりやすくなります。

下肢静脈瘤の症状改善に役立つゴキブリ体操

最後に、下肢静脈瘤の症状改善に役立つゴキブリ体操をご紹介します。

1.仰向けになって寝て、脚は肩幅に開き、両手は体の横に置きます。
2.その状態から、両手足を天井に向けて、床に対してできるだけ垂直になるように上げます。

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3.そのまま手と足の力を抜いてリラックスし、手足をブルブルと小刻みに30~60秒揺らします。

これを3回繰り返します。