クララを治した名医ハイジの治療法
クララを治した名医ハイジ
年配の方ならご存じだろうし、今では、家庭教師のトライのCMでもハイジやクララがでてきてるから、若い人でもなんとなく『アルプスの少女ハイジ』の話は聞いたことがあるかもしれません。
もっともCMは、アニメのキャラとは全然違う感じで描かれてる部分もあり、「アルプスの少女ハイジ」ファンからは、アニメのイメージが崩れるといった意見もあるようです。
こらこら、誰じゃ! 『あるブスの廃人』とか、ダジャレを言ってるのは・・・
まあ、ダジャレはともかく、この『アルプスの少女』で有名なシーンと言えば、「クララが立った!」
その前に、ハイジを知らない人のために、大まかなあらすじをご紹介します。
知らない人のために、ざっくりと話のあらすじ
ハイジは1歳で両親と死別し、母方の叔母に育てられ、5歳の時に父方の実の祖父であるアルムおんじに預けられ、自然の中で、頑固だが他人の喜び・悲しみ・辛さを共感できる心優しい子に育っていく。
ところが8歳のときフランクフルトの貿易商のゼーゼマン家に連れて行き、その家の少女である足が不自由なクララとも出会うが、執事のロッテンマイヤーに自然の中で育ったアルムの時の話を禁止されてしまう。
クララ、クララの主治医、使用人のセバスチャンなどの味方はいたものの、馴染めずにホームシックにかかって夢遊病のようになってしまう。
結局、主治医の診断により、アルムの山へ帰られることになる。
やがて、すっかり元気になったハイジの元に、クララからアルムに行きたいという手紙が届き、クララは静養目的で滞在することになり、そこで歩く練習を始めるというのが大筋の流れであります。
クララが立った!
よく、「クララが立った!」とか言ってネタにされていますが、実際には「クララが立ってる・・・」とハイジは言っています。
え? それじゃ「クララが立った」というのはウソ?
いえいえ、クララが立った!と言ったのはペーターです。
あの名シーンをもう一度
「クララのバカっ! 何よ意気地なしっ! 一人で立てないのを足のせいにして、足はちゃんと治ってるわ、クララの甘えん坊! 恐がり! 意気地なし! どうしてできないのよ、そんな事じゃ一生立てないわ! それでもいいの? クララの意気地なし! あたしもう知らない! クララなんかもう知らない!」
するとクララが立ち上がって・・・
という有名な感動シーンです。
結果論で言ってしまうと、ハイジの友情、励ましが、クララの心の病を治したのです。
まさに名医ハイジ。
クララは、離婚して家を出ようとしていた母を引き留めようとして転んでしまうが、そのとき助けてくれなかったという経験から見捨てられた事実を受け止める変わりに、「立てない」という状態になった、精神的なストレスが立てない・歩けないといった運動障害として表れていることになる。
それにしても、立てないとか歩けないとかいって、車椅子で家から一歩もでないと、それこそ日光に当たらないわけですので、ビタミンD不足となり、くる病になってしまうのではないだろうかと、クララを心配してしまうのであります。
こうした場合、周囲の理解、愛情、そして励ましが必要なわけです。
そこで、ハイジの友情・励ましというが、もう一度見直してみよう!
「クララのバカっ! 何よ意気地なしっ! 一人で立てないのを足のせいにして、足はちゃんと治ってるわ、クララの甘えん坊! 恐がり! 意気地なし! どうしてできないのよ、そんな事じゃ一生立てないわ! それでもいいの? クララの意気地なし! あたしもう知らない! クララなんかもう知らない!」
・・・ これって、バカ・意気地なし ⇒ もう知らない! クララなんかもう知らない!
見捨ててるんじゃないだろうかwww
そこには、言葉の裏に隠された、ハイジの愛情をクララが感じとれたから、立てたのであろうか。
※おまけ : CMキャラ崩壊!
頑固で寡黙なおんじが、軽いノリノリのキャラへ
清楚で気弱なイメージのクララが、大人の心を読む
個人的には、「三角関係?」というクララの言い方と表情がお気に入りですw