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論理問題(自分の席に座れる確率)

自分の席に座れる確率

問題

お笑い劇場のシアターに100人の観客が並んでいます。
観客は、自分が座る座席番号が書かれたチケットを持っています。
座席番号1番のチケットを持っている人から順番に座席に座っていきます。
ところが、1番の人はチケットを紛失し番号も覚えていなかったため、適当な席に勝手に座ってしまいました。

2番と書かれたチケットを持った観客以降は、自分の席が空いていればそこに座り、空いていなければ空いている空席を適当に選んで勝手に座っていくとします。
すると最後の100番のチケットを持った観客が、本来自分の席である100番の席に座ることができる確率はどのくらいでしょうか?

解説・答え

まず、チケットをなくしてわからなくなってる1番目の人が、たまたま本来自分の席である1番目の席に座ったとするならば、2番目から99番目の人も当然自分の席が空いているので、本来の自分の席に座ることができ、100番目の人は自分の席、つまり100番の席に座ることができます。

 

もし、1番目の人が間違えて100番目の席に座ってしまったならば、1番の席が空席になり、2番から99番の席も空いているので、2番目から99番目の人は自分の席に座ります。


そして100番目の人は、本来は100番の席に座ってしまった1番目の人が座るべき1番の席が空いているので、1番の席に座ることになります。

1番目の人が1番の席に座る確率も、100番の席に座る確率もともに1/100になります。

さて問題は、1番目の人が1番目でも100番目でもないn番目の席に座ってしまった場合です。


この場合は、2番目からnー1番目までの人は、自分の席が空いているわけですから、本来の自分の席に座ります。


そしてn番目の人は自分の席が1番目の人に座られてしまっているので、別の席に座ることになります。


このとき空いている席は、1番、100番、そしてn+1番から99番の席となり、このいずれかにn番目の人は座ることになります。


ここでn番目の人が1番目の席に座れば、n+1番目以降の人は、本来の自分の席が空いていることになるので、そこに座ることができ、100番目の人も100番の席に座ることができます。


n番目の人が100番の席に座れば、n+1番から99番の人は開いている本来の自分の席に座り、100番目の人は、最後まで残った1番の席に座ることになります。

 

さて、もしn番目の人が1番でも100番でもないn+1番から99番目までのいずれかにあたるm番の席に座ってしまった場合は、また同じ繰り返しになります。


つまり、m番目の人が座ろうとしたときに、空いているのは1番の席と100番の席とm+1番から99番の席になります。

これをずっと繰り返して、100番に近づいていきます。

 

もしm番目の人が98番の席に座ったら、97番までの人は自分の席に座り、98番目の人の番の時には98番の席にm番の人が座っているわけです。


そして空いているのは、まだ座られていない1番の席、そして100番の席、99番の席の3つです。

 

98番目の人が1番の席に座れば、99番目の人は自分の席である99番目の席に座り、100番目の人も自分の席である100番の席に座ることができます。


98番目の人が100番の席に座った場合は、99番目の人は自分の席が空いているので自分の99番の席に座り、100番目の人は、98番目の人に100番の席が座られてしまい、99番目の席も99番目の人が座っていて、空いている1番の席に座ることになります。

 

もし98番目の人が99番目の席に座ったとすれば、今度は99番目の人が座るときに、空いているのは1番の席か100番の席です。

 

つまり、いずれにしろ最後まで残るのは1番の席か100番の席のいずれかになります。


そして、任意のn番目の人が1番の席を選ぶか100番の席を選ぶかの確率は同じです。

 

最終的には、100番目の人が本来の自分の席である100番の席に座れる確率は50%、そして、もし座れなかった場合の残りの50%は、1番の席に座ることになります。