論理問題(自分の席に座れる確率)
自分の席に座れる確率
問題
お笑い劇場のシアターに100人の観客が並んでいます。
観客は、自分が座る座席番号が書かれたチケットを持っています。
座席番号1番のチケットを持っている人から順番に座席に座っていきます。
ところが、1番の人はチケットを紛失し番号も覚えていなかったため、適当な席に勝手に座ってしまいました。
2番と書かれたチケットを持った観客以降は、自分の席が空いていればそこに座り、空いていなければ空いている空席を適当に選んで勝手に座っていくとします。
すると最後の100番のチケットを持った観客が、本来自分の席である100番の席に座ることができる確率はどのくらいでしょうか?
解説・答え
まず、チケットをなくしてわからなくなってる1番目の人が、たまたま本来自分の席である1番目の席に座ったとするならば、2番目から99番目の人も当然自分の席が空いているので、本来の自分の席に座ることができ、100番目の人は自分の席、つまり100番の席に座ることができます。
もし、1番目の人が間違えて100番目の席に座ってしまったならば、1番の席が空席になり、2番から99番の席も空いているので、2番目から99番目の人は自分の席に座ります。
そして100番目の人は、本来は100番の席に座ってしまった1番目の人が座るべき1番の席が空いているので、1番の席に座ることになります。
1番目の人が1番の席に座る確率も、100番の席に座る確率もともに1/100になります。
さて問題は、1番目の人が1番目でも100番目でもないn番目の席に座ってしまった場合です。
この場合は、2番目からnー1番目までの人は、自分の席が空いているわけですから、本来の自分の席に座ります。
そしてn番目の人は自分の席が1番目の人に座られてしまっているので、別の席に座ることになります。
このとき空いている席は、1番、100番、そしてn+1番から99番の席となり、このいずれかにn番目の人は座ることになります。
ここでn番目の人が1番目の席に座れば、n+1番目以降の人は、本来の自分の席が空いていることになるので、そこに座ることができ、100番目の人も100番の席に座ることができます。
n番目の人が100番の席に座れば、n+1番から99番の人は開いている本来の自分の席に座り、100番目の人は、最後まで残った1番の席に座ることになります。
さて、もしn番目の人が1番でも100番でもないn+1番から99番目までのいずれかにあたるm番の席に座ってしまった場合は、また同じ繰り返しになります。
つまり、m番目の人が座ろうとしたときに、空いているのは1番の席と100番の席とm+1番から99番の席になります。
これをずっと繰り返して、100番に近づいていきます。
もしm番目の人が98番の席に座ったら、97番までの人は自分の席に座り、98番目の人の番の時には98番の席にm番の人が座っているわけです。
そして空いているのは、まだ座られていない1番の席、そして100番の席、99番の席の3つです。
98番目の人が1番の席に座れば、99番目の人は自分の席である99番目の席に座り、100番目の人も自分の席である100番の席に座ることができます。
98番目の人が100番の席に座った場合は、99番目の人は自分の席が空いているので自分の99番の席に座り、100番目の人は、98番目の人に100番の席が座られてしまい、99番目の席も99番目の人が座っていて、空いている1番の席に座ることになります。
もし98番目の人が99番目の席に座ったとすれば、今度は99番目の人が座るときに、空いているのは1番の席か100番の席です。
つまり、いずれにしろ最後まで残るのは1番の席か100番の席のいずれかになります。
そして、任意のn番目の人が1番の席を選ぶか100番の席を選ぶかの確率は同じです。
最終的には、100番目の人が本来の自分の席である100番の席に座れる確率は50%、そして、もし座れなかった場合の残りの50%は、1番の席に座ることになります。
卵の強度測定問題の思考プロセスと引き出すの増やし方
思考力を鍛え、その引き出しを増やす問題として、Googleの入社試験にも出たと言われている有名な卵の問題とその応用問題をご紹介します。
有名な「ビルの何階から落とすと卵が割れるかを卵を2つだけ使って調べる回数の問題」です。
卵の強度を調べる問題(その1)
実際に、ネットなどでGoogleの入社試験にも出たとされている問題です。
どのような思考のプロセスを経て正解にたどりついていくかをご紹介します。
【問題】
あなたは卵の強度テストを任されることになりました。
その方法は、卵を100階建ての建物から落とし、何階までなら割れないかを確かめます。
同じ強度の卵を2つ渡され、この2つを使って、なるべく少ない試行回数で卵が割れない最高の階数を見つけてください。
だだし、卵は落として割れなかったら、その卵を何回でも再利用できます。
もちろん卵は全く同じ強度で、何回落としても、その強度は変わらないものとします。
【正解と解説】
数学科専攻の人や、数学が得意な人であれば、log2が出てくる無限級数であるメルカトル級数を利用して、法則性を見つけ出して解いていくという方法がありますが、ここではそんな難しい専門的な知識なしで解いていく方法を解説します。
卵が1つだけの場合は、1階から順番に落としていき、割れなかったら2階、さらにそこでも割れなかったら3階というように、1階から順番に試していく必要があるため、最大試行回数は100回になってしまいます。
しかし、卵が2つある場合は、1つ目の卵を、何階かごとに落としていき、大雑把に検討をつけることができます。
100=10×10であるので、10階ずつ区切って1つ目の卵を落としていけばいいかなと見当をつけます。
つまり、10階ごとに1つ目の卵を落とし、10階で割れなかったら20階、20階で割れなかったら30階というように、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100階を調べます。
もし、30階で割れずに40階で割れたとすれば、残ったもう1つの卵で、31階から39階まで、1つずつ階数をあげて割れるところを調べていけば随分と試行回数が節約できそうです。
この方法で行うと、最大試行回数は、100階で割れずに99階で割れた時になり、1つ目の卵の試行回数が100階で割れなかったことも含めて10階、2つ目の卵で91階から99階まで調べることになるので9回、合計19回の試行回数が必要になります。
ここまではすぐに思いつくと思います。
ここで、一番試行回数が少なくするには、調べる試行回数を一定にしてあげることが大切になってきます。
すると例えば、最初は10階、次は20階ではなく19階、その次は30階ではなく28階というように、区切る階数を1つずつ減らしていく必要があることに気づきます。
つまり、最初はN階から落とし、その次はNー1階から・・・というようにしていくと、最大試行回数がN回で調べられるということがわかります。
つまり、
(N+(Nー1)+(Nー2)+(Nー3)+ ・・・ + 1) ≧ 100
この式に当てはまる最小の整数Nを計算すれば、それが最大試行回数になります。
式を整理すると
(N+1)× N/2 ≧ 100
つまり、N×(N+1)≧200 となりますので、該当する最小整数Nは、14になります。
答えは、最大試行回数は14回
具体的な方法は、1つ目の卵を、14、27、39、50、60、69、77、84、90、95、99、100階から落としていき、割れた時点で1つ目の卵は終了。あとはその間を2つ目の卵で調べていきます。
例えば、77階では割れず、84階で割れたのであれば、78階から83階までを2つ目の卵で調べますが、78階から卵を落としていき、割れなければ1階ずつ上げて調べていけばいいのです。
例えば、83階で初めて割れる卵の強度であれば、1つ目の卵で14、27、39、50、60、69、77、84階の8回試行し、さらに2つ目の卵で、78、79、80、81、82、83階と6回試行しているので、合計8+6=14回の試行でわかることになります。
卵の強度を調べる問題・応用問題(その2)
卵の問題の応用問題
さて、今度は応用問題に挑戦してみましょう。
今までの問題の知識や、解法の引き出しを利用して、さらに応用問題に挑んでみましょう。
【問題】
さて、応用問題です。
あなたは卵の強度テストを任されることになりました。
その方法は、卵を100階建ての建物から落とし、何階までなら割れないかを確かめます。
今度は同じ強度の卵を3つ渡され、この3つを使って、なるべく少ない試行回数で卵が割れない最高の階数を見つけてください。
だだし、卵は落として割れなかったら、その卵を何回でも再利用できます。
もちろん卵は全く同じ強度で、何回落としても、その強度は変わらないものとします。
【正解と解説】
今度は卵が3つ使えます。
考え方は、卵が2つの時と同じです。
そこで、(N+1)× N/2 ≧ 100の式を応用して、視点をちょっとずらして考えます。
卵が3つ使えるのであるから、1つ目の卵で大雑把に区画分けして検討をつけ、その区画を2つ目と3つ目の卵で調査していけばいいことになります。
ということで、後ろから考えていきます。
2つ目と3つ目の卵で、何階分までなら、最大試行回数がN回で済むのかを逆に割り出していきます。
最大試行回数をN回、N回で測定可能な階数をxとします。
すると
(N+1)× N/2 ≧ x の式で計算できます。
変形してみると
N(N+1)≧2x
N=10のとき、x=55
N=9のとき、x=45
N=8のとき、x=36
N=7のとき、x=28
N=6のとき、x=21
N=5のとき、x=15
N=4のとき、x=10
N=3のとき、x=6
ここで、卵が2つのときと同じ考え方で、一番試行回数が少なくするには、調べる試行回数を一定にしてあげることが大切になってきます。
つまり、1つ目の卵の試行回数が1つ増えるごとに、2つ目と3つ目での試行回数が1つ減るようにしていきます。
1つ目の卵を落とす階の間隔を、Nの時のx、Nー1の時のx、Nー2の時のx、・・・にしていけばいいのです。
具体的には、次のようになります。
100階を2つに分けて考えた時、1つ目の卵を落とす階は、55、100階になります。
この時のトータルの最大試行回数は、1+10=2+9=11回になります。
100階を3つに分けて考えた時、1つ目の卵を落とす階は、45、81、100階になります。
この時のトータルの最大試行回数は、1+9=2+8=3+7=10回になります。
100階を4つに分けて考えた時、1つ目の卵を落とす階は、36、64、85、100階になります。
この時のトータルの最大試行回数は、1+8=2+7=3+6=4+5=9回になります。
100階を5つに分けて考えた時、1つ目の卵を落とす階は、4つに分けた時と比べて、2つ目・3つ目の試行回数を1つ減らすと、28、49、64、74、80、・・・となってしまい100階到達しないので、全体の試行回数が増えてしまいます。
従って、最大試行回数は9回
1つ目の卵を落とす階は、36、64、85、100階になります。
2つ目の卵を落とす階は、(8、15、21、26、30、33、35階)+(43、49、54、58、61、63階)+(70、75、79、82、84階)+(90、94、97、99階)になります。
残りは、3つ目の卵で調査します。
例えば、62階が卵が割れる最小階だったとします。
すると、1つ目の卵は36階で割れず、64階で割れますが、ここで既に2回試行しています。
次に2つ目の卵は、43、49,54,58、61階で割れず、63階で割れますが、これを確認するには、6回の試行が必要です。
最後にまだ割れていない3つ目の卵で62階で割れるかどうかをチェックするのにもう1回の試行が必要になります。
つまり、全体での試行回数は、2+6+1=9回となり、導いた解答と一致しています。
同様に1番試行回数が多くなりそうな99階でもみてみましょう。
すると、1つ目の卵は36、64、85階で割れず、100階で割れますが、ここで既に4回試行しています。
次に2つ目の卵は、90、94,97階で割れず、99階で割れますが、これを確認するには、4回の試行が必要です。
従って、全体での試行回数は、4+4=8回になります。
もし、98階であれば、97階で割れ、99階で割れないことを確認し、さらに3つ目の卵で98階で割れるかどうかを確認しなければならないので、もう1回試行回数が多くなり、全体での試行回数は9回になり、導いた解答と一致しています。
疲労を回復させる成分いろいろ
疲労に効果的なオススメの医薬品
体がだるくて疲れている時、医薬品ではエネルギーサイクルを円滑にまわすビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12などが配合されたビタミン製剤があります。
さらに、医薬品や指定医薬部外品の栄養補給ドリンク剤も、肉体疲労時の栄養補給といった効能を持っています。
栄養ドリンクは、有効成分としてエネルギー代謝を潤滑にするビタミンが配合されていることに加え、有効成分ではありませんがエネルギー源としての糖質が含まれているため、肉体疲労時の栄養補給や病中病後の栄養補給に効き目があります。
医薬品のL-システイン製剤も、アミノ酸であるL-システインが体の新陳代謝を促すことにより、体に必要なエネルギーを効率よく産生できることにつながり、エネルギー不足による全身倦怠である疲れやだるさを改善することができます。
医薬品や医薬部外品以外で疲労回復が期待できる成分
5-ALA(5-アミノレブリン酸)は、日常生活での仕事による一時的な疲労感を軽減する機能があることから、日常生活で一時的な疲れを感じる方に適した機能性表示食品に利用されています。
分岐鎖アミノ酸であるBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)は、運動前や運動中に接種することにより、運動による体の疲労感をやわらげることが報告されています。
GABA (γ-アミノ酪酸)には、デスクワーク後の仕事の疲労感を軽減する機能があることが報告されているため、デスクワークによる仕事のストレスや疲れが気になる方に適した機能性表示食品に利用されています。
SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)は、日常生活で自覚するストレスを減少させ、精神的・肉体的疲労感を軽減する働きがあることが報告されています。
S-アリルシステインは、優れた抗酸化作用をもつニンニクの希少成分で、毎日摂取することにより、日常生活における一時的な疲労感を軽減する働きがあり、一時的な体の疲れを感じている方に適した機能性表示食品に利用されています。
アスタキサンチンは、運動のエネルギー源として脂肪を優先的に利用し、筋グリコーゲンなどの糖の利用を抑えることで、日常生活における仕事や勉強などのデスクワークと運動の両方の組み合わせによって生じる一過性の疲労感を軽減する働きがあります。
イミダゾールジペプチドは、優れた抗酸化作用があり、活性酸素による酸化ストレスから引き起こされる細胞が傷つけられることによって起こる疲労を軽くする効果が報告されていて、日常の生活で生じる身体的な疲労感を軽減する機能があるため、身体的な疲労を自覚している方に有用です。
クエン酸は、体内の細胞が活動するエネルギーを作り出すクエン酸サイクルにおいて、これが円滑に進むようにする機能があり、筋肉疲労の元となる疲労物質である乳酸が分解されるのを助けます。クエン酸は日常生活や運動後の疲労感を軽減することが報告されています。
クルクミンは、秋ウコンに多く含まれるポリフェノールで、起床時の疲労感を軽減することが報告されています。
CoQ10(コエンザイムQ10)は、優れたエネルギー産生賦活や抗酸化作用があり、細胞のエネルギー産生を助け、日常の生活で生じる疲労感を軽減する機能があります。
タヒボ由来ポリフェノールは、抗酸化作用により、日常の生活により生じる一過性の身体的な疲労感の軽減に役立ちます。
ヒスチジンは、活性酸素の働きを抑え、日常生活で疲労を感じる方の疲労感を軽減し、頭が冴えない・注意力低下といった疲労に伴う感覚の緩和、単純な記憶や判断を必要とする作業の効率向上に役立ちます。
モリンガ種子由来グルコモリンギンは、日常生活で疲れを感じやすい方の身体的な疲労感を軽減し、腰の負担を感じやすい方の腰の不快感を和らげる機能があります。
ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロン(β-1、3-グルカンとして)は、日常生活の身体的疲労感を軽減する機能があります。
ライチ由来フラバノール単量体ならびに二量体は、運動による一過性の身体的疲労感を軽減する機能が報告されているので、運動による身体的な疲労感を自覚している方に利用されています。
チャ由来フラバノール単量体ならびに二量体は、運動による一過性の身体的疲労感を軽減する機能が報告されているので、運動による身体的な疲労感を自覚している方に利用されています。
牡蠣肉抽出上清由来3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcoholには、日常生活で生じる中高年の方の一過性の疲労感を軽減する働きがあります。
魚肉ペプチド(イソロイシルアルギニン、アルギニルイソロイシンとして)には、日常生活で生じる身体の一時的疲労感を軽減する機能があります。
黒大豆ポリフェノールには、日常生活により生じる一過性の疲労感を軽減する機能があることが報告されています。
秋ウコンエキスには、クルクミンが豊富に含まれていて、日常生活の一時的な疲労感を軽減することが報告されています。
酢酸には日常生活で生じる運動程度(5~6METs)の疲労感を軽減する働きがあります。
赤パプリカ由来キサントフィルは、優れた抗酸化作用があり、運動によって生じる一過性の疲労感を軽減する機能があります。
つらい疲れにオススメの機能性表示食品
5-ALA(5-アミノレブリン酸)配合
結露・カビの対策方法
最近の住宅は、気密性が向上したおかげで、冬でも暖かいのですが、これが逆に冬に結露に悩まされやすくなったり、カビの原因になったりします。
カビを防止する対策
カビが繁殖する温度は、5~45℃で、特に20℃以上になると繁殖が盛んになり、28℃前後で最も盛んに繁殖します。
湿度の面から言うと、60%以上になると繁殖しやすくなり、湿度が80%以上になるとカビにとっては天国です。
28℃前後で湿度が80%を超えるような場所は、カビ要注意で、特に浴室などはカビが生えやすい場所になります。
カビを防止する対策としては、カビが繁殖しやすい条件ではなくすことです。 浴室の場合は、入浴後は、浴室内は暖かく、湿度も高いため、カビが繁殖するには絶好の条件がそろっています。
入浴後は、浴室の床や壁を冷たい水で流して温度を下げた後、丁寧に水分を拭き取っておくのが効果的なカビ対策になります。
また、天気が良い日は、窓を少し開けて室内を換気することで、室内にカビが生えにくくなります。
また汚れやホコリはカビ繁殖のもとにもなりますので、きれいに掃除をするというのも大切なことです。
生えてしまったカビ対策
カビを防止する対策をしてても、カビが生えてしまうことがあります。
タイル目地やビニール壁紙、塗装壁などは、カビ取り剤を使ってカビを落とします。
浴室の天井などの場合は、カビ取り剤を噴霧したりすると顔にかかってしまうので、柄がついたスポンジにカビ取り剤をつけて天井に塗るようにします。
カビ取り剤としては、塩素系のカビ取り剤がオススメで、塩素によってカビの胞子を殺菌し、さらに漂白作用によってカビを取り除きます。
カビ取り剤を塗って、すぐにこする人もいると思いますが、これではなかなかカビは落ちません。 カビ取り剤は塗ってからしばらくおくのがポイントです。
困った結露対策
結露も深いな現象で、どうにかしたいものです。
空気は温度が高いほど水分を多く含むことができますが、特に冬場など暖かい室内の空気が、外の冷たい外気に触れて冷やされた窓ガラスなどに接して冷やされると、水分の一部が水滴となって、窓ガラスの室内側にくっつく現象が結露です。
結露を抑える対策としては、窓の断熱効果を高めることが効果があります。
窓ガラスに直接断熱シートを貼ることで、結露が抑えられます。
また窓ガラスの下に給水シートを貼って、水滴を吸い取るのも良いでしょう。
押し入れの壁面も結露ができやすい場所になりますが、そうしたところも、断熱効果のあるボードを貼るのが効果的です。
また、押し入れに収納する際に、下にすのこを敷くことで、空気が流れるようにしてよどませない工夫も、結露を防ぐという点では有効です。
情報は伝え方によって価値や信頼度が変わってくる
情報化時代、いかに相手に情報を伝えていくかというのは大変重要な問題になってきます。
『情報』というものは、同じ情報を伝えていたとしても、その情報を提示する順番を間違えると、結果が大きく違ってきてしまいます。
商品をいかに売り込むか
セールスで商品を売り込みたいとき、できればメリットだけを強調し、デメリットは言いたくないものです。
メリットだけ強調して、それで購入につながるというケースもありますが、デメリットを知っていて、伝えないというのはあまりよくありません。
何よりも、デメリットの部分について質問を受けた際には、正直に答えなければなりません。
商品のセールスも、製品の情報を伝えるということになるので、いかにその情報をうまく出していくかというところがポイントになってきます。
デメリットや弱点は先に
商品の説明をするときに、メリットをすごく強調したあとに、ちょこっとデメリットを言い訳のように付け加えるようにした場合と、最初にデメリットを明かしてしまうのでは、最初にデメリットを明かしてしまうほうがはるかに良いのです。
なぜならば、人間は後から入った情報のほうが記憶に残りやすいからです。
例えばパソコンを販売するのに次のようにセールスしたとします。
A君は、「この商品は情報処理能力が格段に上がっていて、ディスプレイも大きく見やすい上に色も鮮やかで、キーボードのタッチも滑らかになっています。でも今までのものと比べバッテリーの減りが少し早くなってしまいます。」
B君は、「この商品は今までのものと比べバッテリーの減りが少し早くなってしまいます。でも情報処理能力が格段に上がっていて、ディスプレイも大きく見やすい上に色も鮮やかで、キーボードのタッチも滑らかになっています。」
たぶん、B君のほうが営業成績が高くなっていると思われます。
人間は、あまりメリットを連呼されると、裏側を疑ってしまうものなのです。
疑念や猜疑心が産まれてくるのです。
逆に最初にデメリットを言われると、心証が格段にアップします。
誠実さのアピールにもなりますし、デメリットについて突っ込まれにくくなります。 さらに、デメリットいった後に、メリットを言うと、後で言ったメリットのほうが頭に残りやすい上に、アピールしたいメリットがより際立ってきます。
人間の反発心
人間には反発心があります。
いろいろな情報に触れる中で、人は多少なりとも反論しようとしたり、反論を覚えるものなのです。
これは心理学的には『心理的リアクタンス』と呼ばれたりします。
最初にデメリットを話されると、それに反発して、マイナス情報もプラス評価になったりします。
先ほどの例ですと、バッテリーの減りが少し早くなったっていっても、ほんの少しでしょという感じです。
それに正直な人だなという印象がつき、信頼を勝ち取ることができます。
逆に、最初にメリットをずらずら並べられると、それについて反発したくなり、本当かなという猜疑心につながったりします。
同じ情報を伝えるのにも、その伝える順番で人の印象はずいぶんと変わってきてしまうのです。
身の回りのものの形のナゾ
コンセントの差し込み口には、向きがあった
どこの家庭にもあるコンセントの差込口。
ほとんどの人が毎日、目にしているのに、ほとんど見向きもされない存在ですが、そんなコンセントの差込口にスポットを当ててみましょう。
実は、コンセントの差込口には、向きがあるのです。
その証拠に、このこのコンセントの差込口は、左右同じ長さではないのです。 右の穴は7mmと短く、左の穴のほうは9mmと長くなっています。 また、穴の長さが違うだけでなく、それぞれの役割があるのです。
右側の短い穴は『電圧側』で、100Vno電圧がかかっていて、この右側の穴から電流が流れます。
左側の長い穴は『接地側』で、アース線とつながっています。
つまりコンセントの電圧に耐えられない電気が流れた時に、その電気を逃がす働きをします。
それじゃ、コンセントを差し込むときに、右か左かをじっくり考えないとダメ?
多くの人が、何の気なしに、コンセントの穴の左右のことなど考えずコンセントの穴にコンセントを差し込んでいると思います。
精密なオーディオ機器などでは、コンセントの向きが指定されているものもあるので、注意が必要ですが、正しい方向で差し込まないと動作しないというわけではありません。
品質の向上や湖沼しないようんじという理由で向きが指定されています。
また、ほとんどの電化製品は、どちらの向きで差し込んでも問題ありませんので、気にする必要はないのかもしれません。
なぜつまようじには溝があるのか
食後につまようじを使うという人もいると思いますが、つまようじで気になる形と言えば、つまようじを持つ側に掘られている溝です。 別に、つまようじは歯と歯の間にはさまった食べかすを取るものなので、持つ方に溝があろうがなかろうが実用的にはあまり変わりないと思われます。
それじゃ、なぜわざわざ溝が掘られているのでしょうか。
それは、見栄えの問題なのです。 つまようじの製造過程において、機械にセットして高速回転をしながら先端を尖るように削るのですが、その際に、持つ側の木が焦げて黒くなっていまい、それだと見栄えが悪いということで、それを目立たなくするために、飾り彫りが入れられているのです。
缶コーヒーや缶ビールの飲み口の形
誰もが、缶コーヒーや缶ビール、缶ジュースを飲んだことがあると思います、 これらを飲むときに、フタをプシュッと開けるのですが、このフタには巧妙な工夫が施されているのです。
缶のフタを開けるとき、切り口の端からグルリと回るような感じでフタが開くと思いますが、ここに秘密があるのです。
実は缶の開け口は、左右対称というイメージがありますが、よく見てみると左右対称になっていません。
一見、左右対称に見えるので、まさかと思うかもしれませんが、よく見てみると、左右非対称になっています。
もし、缶のフタの切り口が左右対称であったら、フタを開けるとき、全ての縁に対して力が分散してかかり、フタを開けるにはかなりの強い力が必要になってしまうのです。
そして、無理に力をいれると、中身が飛び出してしまったりもします。
ちょっとフタの切り口を左右非対称にすることで、一方向から力が集中してかかり、少しの力で切り口の端からグルリと回るように簡単にフタを開けることができるのです。
新皮質がアハ!体験する瞬間
アハ!体験とは
脳科学者でテレビでもおなじみの茂木健一郎のおかげで、『アハ!体験』という言葉が世に広まりました。
『アハ!体験』とは、人間が、ひらめきや気づきの瞬間に「あっ!」と感じる体験になります。 これは、英語の感嘆詞である「aha」から来ているそうです。
「aha」は、「ああ、なるほど」といったような意味ですが、茂木健一郎によると、私たち人間は、アハ体験の瞬間、わずか0.1秒の間に脳内の神経細胞が一斉に活性化するのだそうです。
つまり「わかった瞬間に、頭がよくなる体験をした」ぐらいすごいことなのだそうです。
こんなこともアハ!体験
頭が良くなるんだったら、『アハ!体験』をいっぱいしたほうがいいから、是非とも『アハ!体験』してみたいと思うことでしょう。
そして、テレビ番組などでやってるのは、『アハ!体験』のコーナーを見てみると、何か2枚の同じような絵や写真の「間違い探し」をしたり、2通りの見方のできる一枚の「だまし絵」を見たり、画像が時間とともに少しずつ変わっていく映像が流れて、いったいどこが変わったのかを当てるようなゲームが行われています。
なんだそんなことで? そんなことしても、ただのゲームとしてならともかく、脳が活性化して頭が良くなってる実感はないんだけどなと思われる人も多いかと思います。
アハ!体験は全体像を見る必要はない
何かを気づこうとするとき、人は必ずしも全体像を見ていませんし、その必要もありません。
画像のどこが変わったかも、まずは最初の画像を覚えて、どこか変わりそうなところにいくつか山を貼って、そこを順番にかわるがわる見回すといったことをする人も多いと思います。 途中で気が付かなくても、変化した後の画像の中で違和感がある場所を見つけるかもしれません。
これと同じように、脳の新皮質もピンポイントに活動しています。 常に足らない部分は補っていけばいいのです。
たかが川を渡るだけなのに
流れが速い川が目の前にあり、それを渡ろうとするとき、脳はいろいろ考えます。 新皮質は、まず実際に見えていることについて情報を集めて処理し、整理します。
川の幅などを見た目から判断し、川面を流れる木の葉の速さなどをみて、流れの速さなどを想像します 見た目では川の深さなどはわかりませんが、こうした見えない部分について推理したりします。
次に今度は、そこに一般的な川の情報を加え、さらに自分の運動能力を考え、自分の運動能力で大丈夫だろうか、無事に渡れる確率はどのぐらいだろうか、すべったり落ちたりしないだろうか、いろいろ考えます。
そして、川を渡る方法についての映像やモデル、過去の経験などを頭の中で想像していきます。
そして飛んで渡るのか、そのまま歩いて渡るのか、ボートを使うのか、遠回りして橋を渡るのか、いろいろ判断します。 いろいろと判断するために検討しているとき、それぞれの見当く重くに対しては専用のニューロンがあり、それに関係するニューロンがそれぞれひととおり検討作業をします。
そして、それが終えて、川を渡る判断がされると、最後に脳の新皮質は体に指令をだして、頭に思い描かれたモデルを実現させます。
たかが川を渡るだけでも、新皮質は膨大な計算をあっという間にこなしているのです。
そして、実際に川を渡っている時も、新皮質は活動し続け、無事に向こう岸までたどりつけるように、体と感覚の微妙な調整作業をしていたりします。
このように、膨大な計算をこなすときも、各検討項目についてニューロンが割り当てられていて、働いています。
映像の違いをみつけた瞬間のアハ!体験
映像の違いをみつける場合も、川を渡るのと同じように、いろいろなことを人間は考え、膨大な情報量をこなすべく、各検討項目についてニューロンが割り当てられています。
そして、なかなか見つからず苦労していると、い、パズルのピースがきれいにおさまる瞬間がいきなり訪れます。
つまり情報処理にバラバラに働いていたニューロンが、いきなり合意に達した瞬間ということになります。
そして、その瞬間、問題解決に働いていたニューロンたちが一斉に声をそろえて「わかった!」と叫ぶのが聞こえてくるような体験をします。 これこそが「アハ!体験」と言えるのです。