身の回りのものの形のナゾ
コンセントの差し込み口には、向きがあった
どこの家庭にもあるコンセントの差込口。
ほとんどの人が毎日、目にしているのに、ほとんど見向きもされない存在ですが、そんなコンセントの差込口にスポットを当ててみましょう。
実は、コンセントの差込口には、向きがあるのです。
その証拠に、このこのコンセントの差込口は、左右同じ長さではないのです。 右の穴は7mmと短く、左の穴のほうは9mmと長くなっています。 また、穴の長さが違うだけでなく、それぞれの役割があるのです。
右側の短い穴は『電圧側』で、100Vno電圧がかかっていて、この右側の穴から電流が流れます。
左側の長い穴は『接地側』で、アース線とつながっています。
つまりコンセントの電圧に耐えられない電気が流れた時に、その電気を逃がす働きをします。
それじゃ、コンセントを差し込むときに、右か左かをじっくり考えないとダメ?
多くの人が、何の気なしに、コンセントの穴の左右のことなど考えずコンセントの穴にコンセントを差し込んでいると思います。
精密なオーディオ機器などでは、コンセントの向きが指定されているものもあるので、注意が必要ですが、正しい方向で差し込まないと動作しないというわけではありません。
品質の向上や湖沼しないようんじという理由で向きが指定されています。
また、ほとんどの電化製品は、どちらの向きで差し込んでも問題ありませんので、気にする必要はないのかもしれません。
なぜつまようじには溝があるのか
食後につまようじを使うという人もいると思いますが、つまようじで気になる形と言えば、つまようじを持つ側に掘られている溝です。 別に、つまようじは歯と歯の間にはさまった食べかすを取るものなので、持つ方に溝があろうがなかろうが実用的にはあまり変わりないと思われます。
それじゃ、なぜわざわざ溝が掘られているのでしょうか。
それは、見栄えの問題なのです。 つまようじの製造過程において、機械にセットして高速回転をしながら先端を尖るように削るのですが、その際に、持つ側の木が焦げて黒くなっていまい、それだと見栄えが悪いということで、それを目立たなくするために、飾り彫りが入れられているのです。
缶コーヒーや缶ビールの飲み口の形
誰もが、缶コーヒーや缶ビール、缶ジュースを飲んだことがあると思います、 これらを飲むときに、フタをプシュッと開けるのですが、このフタには巧妙な工夫が施されているのです。
缶のフタを開けるとき、切り口の端からグルリと回るような感じでフタが開くと思いますが、ここに秘密があるのです。
実は缶の開け口は、左右対称というイメージがありますが、よく見てみると左右対称になっていません。
一見、左右対称に見えるので、まさかと思うかもしれませんが、よく見てみると、左右非対称になっています。
もし、缶のフタの切り口が左右対称であったら、フタを開けるとき、全ての縁に対して力が分散してかかり、フタを開けるにはかなりの強い力が必要になってしまうのです。
そして、無理に力をいれると、中身が飛び出してしまったりもします。
ちょっとフタの切り口を左右非対称にすることで、一方向から力が集中してかかり、少しの力で切り口の端からグルリと回るように簡単にフタを開けることができるのです。