必ずしも、いい医者が大病院にいるとは限らない理由とは
私たちが病気になったとき、どうせ診てもらうならば、いいお医者さんに診てもらいたいと思うのが人情というものです。
いいお医者さんとは?
それでは、いいお医者さんって、どんなお医者さんなのでしょうか?
医療技術に長けていて、人格的にも素晴らしいというところあたりでしょうか。確かにこうしたお医者さんに診察してもらいたいと思うのは当然のことでしょう。
でも、テレビドラマの Doctor X ではないですが、「私、失敗しないので!」といつも強気に言えるお医者さんはいないでしょう。
どんな名医でも、全ての病気を100%見切って、100%治癒させられるわけではありません。
患者の治癒率などの医師技量ランキングには裏がある
週刊誌とかに、執刀した患者の治癒率とかで、医師や病院をランキングしているものがあります。
これは、完全にこれを鵜呑みにして判断してはリスクがあります。なぜならば、やさしい患者をみれば治癒率が高くなりますし、難しい患者をみれば治癒率が低くなるからです。
どんな状態の患者を診ているのかという前提条件が平等でなければ、出てきている数字だけに頼って病院や医者を選ぶのも完全とはいえないでしょう。常に比較は公平でなければいけません。
病院であれば、もちろん最新の設備が整っている、優秀な医師が揃っているということはあります。しかし、地方の小規模クリニックでも勉強家で真面目な医師は、最新情報を取得して、しっかりと治療をしているところも多くあります。
大病院だから優れているということも一概には言えないでしょう。
大病院でも開業医でもない、街の総合病院が意外と穴場な理由
大病院がダメ、開業医がダメというわけではありません。大病院でも、開業医でもすばらしい設備をもっていて、優れたお医者さんがいるところも数多くあります。
しかし、大学病院では出世といえば、教授や准教授というポストとなりますが、このためには患者の治療はもちろんですが、研究をしなければなりませんし、医師の育成も大きな課題としてあげられ、患者の治療という観点でいくと、力が分散されやすい環境にあります。
また開業医であれば、そうした問題はない反面、今度は経営上の苦労が絶えなかったりします。
その点、街の総合病院や小規模病院・診療所となると、患者の治療に専念することができると言えます。
従って、名医と呼ばれるドクターは、大病院だけにいるのではなく、意外と街の総合病院や小規模病院・クリニックにいたりすることもあるのです。