2016~2017年シーズンのインフルエンザとワクチン
冬になると流行してくるのがインフルエンザです。
インフルエンザウイルスには、A、B、Cの3つのタイプがありますが、通常、インフルエンザと言えばA型とB型になります。
それでは、インフルエンザにかかるとどんな症状出てくるのでしょうか。インフルエンザの症状のチェック項目をあげてみます。
こんな症状があればインフルエンザ
関節痛や筋肉痛も伴っていて、無気力な感じになり、下痢をする場合もあります。
高熱は2~5日続いて、熱が下がっても、体力や気力が回復するにはさらに1週間ほどかかることが多い
インフルエンザウイルスに感染すると1~3日ぐらいで喉の痛みや鼻水、咳、頭痛、倦怠感、寒気などが起こり、急に38~39℃以上の高熱が出てきます。
インフルエンザにはどのぐらいの人がかかるのか
毎年、インフルエンザには日本国民の5~15%がかかると言われています。
お年寄りや慢性疾患を持っている人は症状が重くなりやすく、肺炎などを併発したりすることがあります。
また子供では、けいれんや中耳炎などの合併症を起こすことがあり、さらには、脳炎などの思い症状に発展することもあります。
お年寄り、子供、慢性疾患をもった人は特に注意することが大切です。
インフルエンザとかぜの違いとは
インフルエンザとかぜの違いについてまとめてみました。
通常のかぜ | インフルエンザ | |
---|---|---|
原因ウイルス | ライノウイルス パラインフルエンザウイルス RSウイルス アデノウイルス など | インフルエンザウイルス |
潜伏期間 | 1~6日 | 1~3日 |
症状 | 主に上気道症状 ・発熱は37~38℃台 ・発病はゆるやか ・軽度のくしゃみ・鼻水・せき・のどの痛み | 全身症状が強い ・38~39℃以上の急な発熱 ・頭痛・悪寒・筋肉痛などの全身症状 ・鼻水・せき・喉の痛みなどの上気道症状 |
合併症 | ・中耳炎 ・副鼻腔炎 など (少ない) | ・肺炎 ・中耳炎 ・脳症 ・気管支炎 など |
インフルエンザワクチンの接種
インフルエンザワクチンの効果については、いろいろ諸説ありますが、予防接種をしたから絶対にかからないということはありません。
しかし、感染した場合でも、症状が軽くすんだりします。
インフルエンザワクチンが十分な効果を維持する気管は、接種してから約2週間後から約5ヵ月間と言われています。
インフルエンザの予防接種をするのであれば、一般的には10月から12月中旬までに接種を済ませておくのがよいでしょう。
予防接種は、生後6ヵ月から3歳までは0.25mLを2回、3歳から13歳までは0.5mLを2回、13歳以上は0.5mLを1回、皮下注射します。
2回接種する場合は、1回目の接種をなるべく早く行います。2回目の接種は、免疫効果を効果すると4週間おくことが望ましいといえます。
2016~2017年シーズンのインフルエンザワクチン
2016~2017年シーズンのインフルエンザワクチンは、次の4価ワクチンになっています。
A型株 : A/カルフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09
A/香港/4801車線2014(H3N2)
B型株 : B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)
ワクチン接種前に注意したいこと
インフルエンザワクチンは、製造にあたって孵化鶏卵でつくられているので、卵にアレルギーがある人、また特定の薬でアレルギーを起こしたことがある人は、必ず、医師に相談するようにしましょう。
ワクチン接種後の注意
ワクチンを接種した後は、できれば接種した医療機関にいるか、またはすぐに医師と連絡をとれるようにしておきます。
また接種してから2週間以内に、発熱や頭痛、けいれんなどがあった場合は、すぐに医師に相談するようにします。
予防接種した後は、注射した部分が赤く晴れたり、硬くなったりすることがあります。