嵐・SMAP・関ジャニよりゴリラでシャッターの「ゴリラ女子」

ゴリラと言えば、昔はブサイクの代表例であり、また「お前はゴリラみたいなやつだ」というような形で、野性的な人をバカにするような時に使われていたイメージがあります。

プロ野球の野次の中にも、広島の鉄人として有名な衣笠さんは、もみあげの所まで髪を伸ばしていたことが野生のゴリラぽいということで、敵チームのファンからは、「かっとばせー、ゴリラ」とか言われていました。

衣笠さんの場合は、顔が日焼けして少し黒っぽかったのと、もみあげが伸びていたからですが、普通はゴリラというと、ブサメンだとか、野暮でデリカシーが無い人というようなイメージがありました。

ところが、最近ではテレビでお笑い芸人のFUJIWARAの原口さんがゴリラに扮し、人間のような行動をして、動物園に来たお客さんを驚かすというような番組もあり、何かと脚光をあびてきました。

ゴリラの着ぐるみをきて、人間のようなしぐさをして、動物園に見に来た人は気づくかということですが、この着ぐるみが非常によくできています。でもやはり顔になると、本物のイケメンゴリラには遠く及びません。

流行に敏感なテレビがいち早く、ゴリラの目をつけたのかもしれません。

これは別に、ゴリラ顔をした女性が街に多くなったということではありません。最近テレビ朝日系列のモーニングバードで、「ゴリラ女子」なるものが紹介されていました。

「ゴリラ女子？　って　失礼ね！　レディーに向かってゴリラとは何よっ！」と勘違いされては困りますので、一応、これは人間の女性に対して「あなたはゴリラに似てますね」と言っているのではなく、「ゴリラ」が好きな、ゴリラにはまっている女性という意味です。

最近では、いろいろなものにハマる若い女の子たちのことを「○○女子」というような言い方をして、少し前だと歴史に興味がある「歴女」、理系の人は「理系女（りけじょ）、プロ野球の広島東洋カープのファンは「カープ女子」なんて言ったりしています。

東京上野動物園で飼育されているニシローランドゴリラの「ハオコ」が、なんとよく見るとイケメン、掘りが深くて渋い顔、下手するとブサメンの人間よりもよっぽどカッコいい。

人間のやさなイケメンとも違い、野性味ある格好良さがウケているようです。顔というより佇まいというか、物欲しげに見つめる目、じっと考え込む姿、男らしく堂々と歩く姿、そうした全体の雰囲気がカッコいいとして大人気になっているようです。

この「ハオコ」と兄弟にあたる名古屋の東山動物園で群れのリーダーを務める「シャバーニ」もイケメンゴリラとして大人気で、「かっこいい！」、「イケメンゴリラ」ということでSNSを中心に話題になっています。

人間の美に対する意識といのは、人によって違うもので、中には「なんで？　なんであんなゴリラにみんなキャーキャーするの？」という女子もいるでしょう。

これは人間の恋愛においても同じです。

「あの人、超かっこいい～　私、タイプなんだけど・・・」、「あの娘、可愛くね？」といった会話を友達としたことがある人も、結構いるかと思います。そんな時、「ええ？　そうか？」と思うこともあるでしょう。

実は、「美」に対する感覚は、主観になるので、「美」に関しては自分のことを客観的に見ることができません。右脳や感覚でとらえるものなのでしょう。

だからゴリラの場合も、顔ではなく、もちろん顔の一つ一つのパーツでもなく、その佇まいや雰囲気、うまく説明できないんだけどカッコいいということになるのでしょう。

コメンテーターの長嶋一茂さんが、最近は草食男子ばかりになって、やさ男が増えた分、ゴリラの野性味に惹かれる女子がでてきたのではないかと分析をしていました。
もし、そうだとすると、なんか人間の男は、ゴリラに負けてしまったのかという感じになってしまいます。

健康・美容・賢脳