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ガソリンが安いのは嬉しいが、大変なことになる原油安

原油安が続いています。株式市場のことを無視し、私たちの消費生活にかかる費用からすると、あがる消費税や物価を考えると、原油安は大変ありがたいことです。


黒田ハズーカとかアベノミクスとかいっても、日本の株価なんていうものは、世界の原油使用、中国経済の行方、米国の利上げなどに大きく影響されている。


日本だけじゃどうにもならない世界の中で、黒田バズーカは非常に良いことだ、アベノミクスは非常に優れた政策だといってみても、グローバルな流れの中では何の意味ももたない。
日本政府が進めている円安株高物価高の政策は、真逆の処方箋で大失敗ということにもなりかねません。

 

1年で半分以下となった原油価格

原油価格ということで見ると、ここ1年で一気に半分以下までその価格をさげています。大暴落です。


その大きな原因は、まずは中国経済の景気低迷です。世界のけん引役として期待された中国の経済成長は非常に悪く、石油の大きな消費国である中国での石油の需要が予定よりも小さくなってきています。

 

さらには、米国でシェールガスの開発が進み、そのことによって世界最大の石油消費国である米国は、産油国から石油を買わなくてもエネルギーを時給できる見通しになりました。今後、米国は計算上では近い将来に石油を輸入しなくてもやっていけるということになります。

 

ロシアも原油を産出している他、ヨーロッパ経済も低迷し、地球温暖化対策とも合わせて、エネルギーの石油への依存度を減らす動きがヨーロッパでもでてきています。
OPECも、たとえ石油を原産しても、こんな状況だから石油の価格は上がらず、石油収入だけが減ってしまうということになってしまいます。

 

黒田バズーカもアベノミクスも、物価をあげ弱者を苦しめただけの大失敗?

 

当然、原油価格が下がるので、産油国の経済は苦しくなっていきます。サウジアラビアでさえ、1バレル100ドル強ないと赤字となり、破産懸念が出てくる。


中国経済の低迷や欧州の景気低迷に米国のシェールガス開発が加わり原油安になり、米国の物価が低迷し、米国の利上げが難しくなると、ドル安となってしまいます。結果相対的に円高となり、日米株安となってしまう。

 

黒田バズーカはきかず、アベノミクスは大失敗となってしまうが、この流れは日本だけではどうすることもできない。
結局、物価と消費税だけがあがり、年金が少なくなり、年金暮らしの高齢者などの弱者を苦しめるだけの大失敗政策になる可能性が日増しに高まってきています

株価は正月からどんどん下がり、少しは下げ過ぎを懸念してか若干上昇に転じているが、これから大暴落し、日経平均株価は、1万5千円を割り切るなんていう予想も出ている。
中には、株価は2万円超まで回復するという楽観的な見方もしているが、グローバルな情勢をみると、良い材料がどこにも見当たらない。

なにせ世界経済をけん引していくような元気な国がない。中国ダメ、欧州ダメ、強いて言えば米国だが、原油安から物価低迷、消費の冷え込みからのドル安・株安となっていくだろう。