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誰に対しても、小さな約束でも守る、その誠意が好意につながる

政治家と金の問題などが明るみになると、みんなに選ばれた政治家の大先生が、自分を選んでくれた人の公約も守らず、私腹を肥やしていたことに腹が立ったりするものです。

名僧の爪の垢でも煎じて飲ませたい多いウソつき政治家

政治家の中には、選挙の時はやたらに物腰が柔らかく、有権者は神様ですみたいな感じだったのが、当選すると、選挙公約はどこへやらという人も多くいます。

こんなウソつき政治家を見ていると思い出すのが、良寛というお坊さんのエピソードです。
良寛というお坊さんは、江戸時代の曹洞宗の名僧でしたが、人に法を説くようなこともせず、自分の寺も持ちませんでした。
ただ、子供達と遊び、いろいろな人と身分のわけへだてなく交わったことで知られています。

良寛さんの心温まるエピソードとは

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とある大雨の日に、1人の農民が良寛さんのところにお布施の代わりにと野菜を届けに来たのです。
すると目の前に現れたのは、外出する準備をしていた良寛さんでした。

農民 : あれ? どこかにお出かけになるのですか?

良寛 : はい! 山里に子ども達と、かくれんぼをしに行くんです。

農民 : 良寛さん、こんな大雨の日に誰も来やしませんよ。和尚様も取りやめたほうがいいですよ。

まあ、普通はこういった会話になるのですが、これに対し、良寛和尚は次のように答えています。

良寛 : 約束は約束です。私とかくれんぼをするのを楽しみにして、この大雨の中、待っている子どもがいるかもしれません。それを思うと、どうしても行かないわけにはいかないのです。

本当に山里で待っていた子どもがいたかどうかは定かではありませんが、これこそ、良寛和尚の人柄がにじみでたエピソードでしょう。

良寛和尚の誠意

あなたなら、どうするでしょうか?
いやいや、LINEで「かくれんぼ中止!」って送っておくよ!
今の時代ならこれでも済むのかもしれませんが、江戸時代にはスマホなんてものはございません。

相手が誰であろうとも、どんなに小さな約束であっても、約束したことは必ず守るようにする。
口にしたことは、必ず実行に移す。

これが誠意というものです。

今の多くの政治家の大先生の方々には、お耳がお痛いお話かもしれません。

この誠意こそが、相手からの信頼につながっていくのです。
そして、信頼がおける人には、人は好意を持つようになるのです。

良寛和尚のエピソードで、自分ならどうするだろうか?

おーーーい! 社長が社員とわざわざ待ち合わせしてまで、かくれんぼするんかーーーい!

とツッコミたい人もいるかもしれませんが、たとえばの話として考えたとき、大雨の時に、エピソードでは約束したのが子どもでしたが、会社の社長だったらどうだろうか?
人によって、態度を変えたりしないだろうか?

スマホ時代、ちょっと想像はできませんが、約束したことは、相手が誰であろうと、どんな小さなことであろうと守る。
そのことによって信頼が生まれる。
そしてその信頼が好意になっていく。

ほっこりとした気分になる良寛さんのエピソードです。