キスで虫歯はうつる?
虫歯はキスでうつるのでしょうか?
もし、うつるとしたら、恋人同士のキスもちょっと考えてしまうという人もでてくるかもしれません。
果たしてどうなのでしょうか。
まずは虫歯について考える
虫歯はどうして起こるかというと、俗に言う虫歯菌という細菌が大きな原因のもとです。この虫歯菌と言われる細菌は、ストレプトコッカス・ミュータンス菌などいくつかの種類の菌がいるのですが、これらの虫歯菌は口の中で増殖します。その際に、歯周ポケットや歯間に残った食べかすをエサにして酸を作り出してしまいます。
その酸が歯の表面のエネメル質を溶かすことによって、歯に穴が開いて虫歯になっていきます。
キスをするとどうなるのか
さて、キスをすると、お互いの唇と唇が接触します。さらにディープのキスになると、舌と舌をからませたりなどといったようになってきますが、いずれにしろ、相手の唾液にも接触することになります。
虫歯菌は唾液の中にも存在しているので、確かに相手が持っている虫歯菌が、キスしたときに唾液を介して感染するといった可能性は十分に考えられます。
つまり、唾液によって、虫歯菌は感染する可能性があると言えます。
それじゃ、虫歯の彼氏・彼女とキスすると虫歯になりやすくなるの?
キスをすると虫歯になってしまうというのは、少し考えすぎです。
そもそも、唾液中にある虫歯菌は、それほど強い感染力はありません。
それに、多くの人の口の中に既に菌は存在しているため、実際には感染がそんなにもんだいになることはないでしょう。
さらに言うと、唾液には③を薄める作用があるので、歯垢の酸性度を弱くする働きがあります。
キスすることで虫歯菌の感染をするのではと心配するくらいであれば、しっかりと歯磨きをこまめに行って、口腔内を清潔に保つとともに、定期的に歯科医で歯垢・歯石を取ってもらうということをしたほうが良いでしょう。
日本人で虫歯菌を持っていない人は?
日本人はほとんどの人が何らかの虫歯菌を既にもっていて、常在菌になっています。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、ミュータンス菌などは存在していません。
でも赤ちゃんも、乳歯が生え始める生後半年ぐらいになると菌が見られるようになります。
これは、母親の唾液を介して、母子感染するためだと考えられています。
乳歯が生えはじめることから、きちんと口の中を生活にして、正しい歯磨きをしていくことが大切です。
赤ちゃんの口の中を清潔にすると同時に、母親も虫歯があればきちんと妊娠中からきとんと治療し、虫歯菌を少なくしておくことも重要です。