似たもの同士ってなぜ惹かれるのだろうか
似たもの同士はなぜお互いに惹かれるのだろうか 新年度ともなり、新たな人間関係ができてくる時期ですが、よくよく観察してみると似たような感じの人でグループを作っていることが多いような気がします。
類は友を呼ぶ
『類は友を呼ぶ』という諺があります。
これはご存知のとおり、気の合う者や似通った者同士は、自然に寄り集まって仲間を作るものという意味です。
英語では、”Birds of a feather flock together”と言われます。 直訳すると、同じ羽毛を持つ鳥が集まるというような意味になります。
『類は友を呼ぶ』は、もし「騙す」「欺く」「嘘をつく」といったようなことを考えていたり、そういったようなことをしていると、やはり周りに似たような人物が近寄ってきてしまうということで戒めの意味にも使われることがあります。
新入社員やクラス替えの時
新入社員として新たに会社に入社したときや、クラス替えになったとき、何かのグループに入ったときなど、多くの人は、まず周りを見回して自分にふさわしいような人を見つけ、声をかけたりします。
逆に、気になる人がいて、お近づきになりたいと思ったならば、その人のコピー人間とまではいかなくても、しぐさを真似てみたりすると、仲良くなれる確率がアップするといわれています。
なぜならば、人間は自分と正反対のタイプの人間に対しては、まず警戒心が働いてしまいます。
ですからなかなか近づこうとするしません。 見た目の服装も全然違うし、話し方も違う、趣味もどうも違いそうだし・・・ 仲良くなれる感じがしないと最初から敬遠してしまうのです。
類似性の法則
ところが自分と同じような感じの服をきていたり、しゃべり方のトーンも似ていて、趣味も合いそうには好感を抱きやすいのです。
これは『類似性の法則』と言われています。
これを逆利用したのが、商談の時などに、しぐさを取引先の人に合わせて、同じようなしぐさをするとか、呼吸やしゃべるトーンを相手に合わせるといったテクニックがいろいろと紹介されているのです。
恋愛でも似たもの同士?
仕事のパートナーや友達レベルであれば、同じ夢をもつ同士・同僚とか、同じ大志を持っているグループ仲間、同じ趣味を持っている友達といった具合によくわかります。
ところが、恋愛ともなると、よく「相手には自分にないものを求める」とか「自分とは逆のタイプの人を好きになる」ということも言われます。
しかし、こうしたカップルをよく観察していると、根本的な部分では共感できる思考を持ち合わせていることがほとんどなのです。
また似たもの夫婦ではないですが、恋愛関係が深まっていくにつれて、知らず知らずのうちに2人が似てくるということもあります。
仲が良いと言っている似たような先輩や後輩に対して、ダメな自分が鏡映しされているみたいだと嫌悪感をもったり、すごく仲良さそうなカップルなのに周りからみていると性格はまるで真逆といったケースもあると思います。
しかし、根本的に大事なポイントは、思考の根本的な部分で共感できる何かをもっているということなのでしょう。