クリスマスでも使える冬至のトリビア
2015年12月22日、今日は『冬至』です。
『冬至』とは、太陽の周りを回る地球が、太陽に対して地軸の傾きを一番大きくする2点のうち、北半球が最も太陽から遠ざかって傾く日。
う~ん、良く読めばわかるが、わかりにく~~~い!
そんなこと、わかっとるわーい! 1年で一番日が短い日が冬至
ぶっちゃけ、1年のうちで一番日が短い、つまり昼間の時間が短い日やちゅうことや!
なぬ? んなの小学生でも知ってる? それまた失礼しました。。。
ところで、それじゃ冬至の今日、日の出と日の入りの時間はどうだったのだろうか。
札幌 : 日の出 7:03 、 日の入り 16:03
東京 : 日の出 6.47 、 日の入り 16:32
名古屋: 日の出 6:54 、 日の入り 16:44
大阪 : 日の出 7:01 、 日の入り 16:51
沖縄 : 日の出 7:13 、 日の入り 17:43
注目したいのが札幌と沖縄。
日の出から日の入りまでの時間、沖縄のほうが札幌に比べて、1時間半も長くなっている。
緯度が違うとこんなにも違うもんなんですね。
日本の大都市の中では、東京が一番先に、日の出を迎えたということになり、札幌が一番早く日の入りして暗くなったということになります。
冬至は、日の出が一番遅い日でも、日の入りが一番早い日でもない
よく勘違いされるのが、冬至が1年で一番、日の出から日の入りまでの時間が短いということで、冬至を境にして、日の出は早くなっていき、日の入りは遅くなっていくのではないかということです。
これは間違いで、日の出が一番遅い日は1月上旬、日の入りが最も早い日は12月上旬です。
つまり、冬至の日を過ぎても、日の出はまだまだ遅くなっていきます。
そして日の入りは、もうすでに12月上旬をすぎて、遅くなってきています。
どうしてこんなことが起こるのかというと、太陽の動く道である黄道と赤道が23.4度傾いていて、さらに地球が太陽の周りを周るのは楕円軌道になっているからです。
冬至は、クリスマスだった?
クリスマスと言えば、その主役はもちろんサンタクロース。そしてそのサンタクロースのふるさとと言えば、森と湖の国、北欧のフィンランドです。
その北欧などの緯度の高い地域では、日照時間の差が大きくなるため、そして特に暗くて寒い冬、悪霊の力が強まるとされていました。そして冬至は、その日を境に太陽のパワーが復活するということで、『ユール』と呼ばれる冬至祭がよく行われていました。
「ユーログ」と呼ばれる大きな木の幹を燃やす火を取り囲んで、飲み食いして12日間祝います。
実は、この『ユール』がキリスト教と融合して、クリスマスになっていきます。
したがって、北欧では今でもクリスマスのことを『ユール』と呼んで、『ブッシュ・ド・ノエル』という「ユーログ」を模した丸太型のケーキを食べたりもします。