健康・美容・賢脳

健康・美容・賢脳に関連したポータルとして、知識や情報、トピックスを提供していきます。

2016年4月1日、薬剤師が夜の商売と同じ仕組みになる?

2016年4月1日、新たな医療関連制度として、かかりつけ薬剤師制度が施行となりスタートしました。

89314.link

なんと、患者が薬剤師をご指名するという制度!
う~ん、それじゃ、男の薬剤師さんより、可愛い女の子の薬剤師さんをご指名しちゃおうかな! って考えているそこのおっさん! ちょっと違いますからw

かかりつけ薬剤師というと、かかりつけ医のように自分の主治医を持つのと同様に、自分の服用している薬や体質をよく理解したかかりつけの薬剤師を持つことを推奨していくものです。

かかりつけ薬剤師は、通常の調剤業務に加えて、自分が担当している患者が服用している薬を、一般用医薬品も含めて把握し、薬の適正使用はもちろん、問題となっている残薬管理なども含め、薬を一元管理することで、無駄な薬をなくし、医療費を軽減していこうというものです。

薬剤師のAさん、患者のBさんからご指名で~す!とは、少し違う?

さて、新聞や雑誌をみてみると、かかりつけ薬剤師の他に、かかりつけ薬局や、健康サポート薬局といった言葉が踊っていて紛らわしいので、これらについて簡単に説明していこうと思います。

かかりつけ薬剤師は、ひと言で言ってしまえば、かかりつけ医の薬剤師版ということになるのでしょう。
研修や経験で一定のレベル以上とみなされる薬剤師を、かかりつけ薬剤師として、患者が指名します。

指名というと、なんかキャバクラで女の子をご指名するようなイメージをもつ方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は、調剤した薬剤師が、かかりつけ薬剤師制度の説明を患者にして、自分があなたの主治医ならぬかかりつけ薬剤師になりますけど、よろしいですかといった感じで患者さんの了承をもらって、その患者のかかりつけ薬剤師になっていく形になるでしょう。
そうすると、お薬手帳にかかりつけ薬剤師の名前や勤務している薬局の名前が記載されますので、その後はその薬剤師が、その患者の担当となっていきます。

かかりつけ薬剤師がやること

かかりつけ薬剤師は、担当患者の服薬管理を全て行い、お薬手帳の意義や使い方の説明をしたり、残薬管理も行います。また24時間体制でその患者から相談を受けれるような体制を作ります。
24時間対応可能な連絡先を教えたり、勤務表を渡したりします。
もちろん、他の薬局や病院で調剤を受けた場合は、それを患者から聞き出して記録する必要もあります。

薬剤師なら誰でもかかりつけ薬剤師になれるわけじゃない

このかかりつけ薬剤師は、国家試験に合格すれば、あるいは保険薬剤師の登録をしてれば誰でもなれるというものではなく、薬局勤務3年以上、薬剤師の研修を受けて研修認定薬剤師となるといったいくつかの条件をクリアしなければいけません。
それだけ、かかりつけ薬剤師は、知識と経験が必要となります。

かかりつけ薬剤師がいる薬局、すなわちかかりつけ薬局では、かかりつけ薬剤師が指名された場合、処方1回につき70点もらえるような調剤報酬体制になっていまう。
患者からすると、3割負担であれば210円、1割負担であれば70円、かかりつけ薬剤師のご指名料を取られる形になります。

もし、かかりつけ薬局でなかったり、かかりつけ薬剤師を指名しなかった場合は、かかりつけ薬剤師のご指名料の代わりに指導料が取られ、お薬手帳を持参していれば、3割負担で114円、1割負担で38円とられます。
お薬手帳を忘れたりして持参していなければ、3割負担で150円、1割負担で50円となります。

したがって、かかりつけ薬剤師を指名しなかったとしても、1回処方あたり3割負担でも60円から100円程度しか変わらない計算になります。
それであれば、きちんとかかりつけ薬剤師により管理してもらったほうが良いでしょう。

健康サポート薬局は、健康サポート機能をもったかかりつけ薬局

健康サポート薬局という言葉もよく見かけますが、これは、健康サポート機能を有したかかりつけ薬局と言えるでしょう。
普通のかかりつけ薬局よりも、よりかかりつけ医を始めとした地域の関連機関との強い連携が求められ、また一般用医薬品はもちろん、健康食品や介護用品など健康一般における幅広い相談を受けることになります。

この健康サポート薬局は、健康サポート機能を有したかかりつけ薬局ですので、当然かかりつけ薬剤師が必要になります。
さらに、健康サポート機能サービスが行えるように研修をうけた研修修了薬剤師が常駐している必要があります。