苦手分野の克服よりも、自分の強みを活かす
よく日本の教育は、得意なものはいいから、苦手なものをもう少し頑張りなさいというようなことをしたりする。
実際に、難関の大学に入ろうと思ったら、苦手科目の克服は避けられないところなのかもしれません。
みんな平均点以上では面白くない
みんなが、平均点をとるような社会ではつまらないのに、一定品質以上を保った金太郎飴のような人を作り出そうとしています。
人間なんてもともと不完全なもので、いろいろな人間がいるからこを、味があって面白い。
爆笑問題の太田さんは、簡単な計算もあまりよく出来ないという話しを聞いたことがありますが、それでもお笑いのセンスとしては独特のものをもっていらっしゃいます。
サイボーグ009というアニメ
サイボーグ009というアニメがあり、001から009の9人のサイボーグがお互いに協力し合い、敵を倒していくというものです。
お互いに特殊能力をもっていますが、それ以外の能力は対したことはありません。
もし、9人のサイボーグがみんな完璧な力を持っていたとしたならば、またはどの能力も平均点より少し上といった能力を持っていたとするならば、サイボーグ009はつまらないアニメになっていたでしょう。
みんな不完全で、それを補いあい協力するからこそ、それぞれのキャラの個性もたち、人気が出たのだと思います。
個性があるからこそ面白い
たとえば、プロ野球の世界をみてみても、トリプルスリーという言葉があります。
1年通しての数字が、3割、30本、30盗塁
打率で3割バッターといえば、まあまあ一流の勲章ですし、ホームラン30本といえばホームランバッターといってもいいでしょう。しかも盗塁が30個といえば、盗塁王だって争えるレベルでしょう。もっとも昔は、福本豊さんだったり、松本匡史さんだったりと2試合あれば1個は盗塁するくらいのペースで盗塁していた選手もいましたが、最近はそういったダントツの選手がいなくなったのは、少し寂しい限りです。
ファンの中には、彼らの盗塁が見れれば、もう満足という人もいたくらいです。
話をトリプルスリーに戻しますが、3割、30本、30盗塁、打率・ホームラン・盗塁、どれをとっても、超一流まではいかないまでも、まあ一流レベルの実力を持った選手で、こういった選手はたいてい、肩が強くて足が速いというのが相場で、守備もなかなかうまい。
ソフトバンクの柳田選手やヤクルトの山田選手がトリプルスリーの選手ということになりますが、そんな彼らですら、例えばスランプもあれば、苦手な球種や苦手なコースがあります。
できれば、ホームランは打てないし盗塁はしないが打率は4割とか、打率は2割で足も遅いがホームランは60本打つとか、打率は2割5分でホームランも打てないが、毎試合必ずファーボールを1回は選び、盗塁に成功する選手とかいたら、そういう選手には魅力を感じますし、そういった他がダメでもダントツの能力を持った選手は、この選手のホームランがみたい、盗塁がみたい、巧みなバットコントロールがみたいということで球場に足を運ぶでしょう。
何でも平均的にできる人よりも、一つのことはダントツという人の方になぜか魅力を感じてしまいます。