人間はあえて聞かないと話してくれる
大切な友達が人生のピンチにという場面になったとき、なんとか力になってあげたいという気持ちはよくわかります。
聞けば聞くほどしゃべらない
友達が陥った人生のピンチはいろいろあると思います。
仕事で失敗をして降格してしまった、彼氏・彼女と別れてしまった、離婚してしまったなどいろいろだと思います。
それとなく友達がピンチだと知ったとき、すぐに友達に電話をかけていろいろと根掘り葉掘り聞きだそうとする人がいます。
友達をどうにかしてあげたい、何とか力になりたいという気持ちわかるのですが、これではデリカシーに欠けると思われても仕方ないでしょう。
場合によっては、単なる興味本位で聞いているのではないか?と勘繰られてしまうことだってあります。
友達がピンチのときこそそってしておく
自分がもし友達の立場だったらどうか考えてみれば、すぐにわかると思います。
降格してしまって人に合わす顔がないと思っていたり、離婚してしまったので恥ずかしいからなるべく当面は人と話したくない、彼氏・彼女と別れたばかりなのでしばらくはそっとしておいてほしいと考える人が多いと思います。
そんな時、どこから聞いたのかわからないけど電話がかかってきて、
「おまえ、彼女と別れたんだって? それでどうだったの? 力になるからさ、詳しく聞かせて!」
こんな風に言われても、話す気にはならないでしょう。
友達自身が話を聞いてほしいと思うまでは、そっとしておくのが礼儀というものです。
それでも友達が心配、何とか話を聞けないか?
そっとしておくのが一番といわれても、大切な友達のことがからどうしても気になってしまうという人もいると思います。
もちろん、こんなときに根掘り葉掘り尋問のようにいろいろ聞き出そうとしても、うざったがれるだけです。
普通はストレートに
「自分でよかったら話を聞くよ」
「なんでも話してみて」
というように声をかけてしまいがちですが、場合によっては友達から押しつけがましいと思われてしまい、かえって逆効果になるリスクもあります。
こんな時は、次のように声をかけてみるとよいでしょう。
「誰にだって話したくないことはあるよね。無理に寄港なんて思わないよ。」
このような言い回しにしてみると良いでしょう。
こういう逆説的な言い回しは心に刺さって、この人になら話してみようとなるものなのです。 人間とは不思議なもので、 「勉強しなさい!」 と親からしつこく言われると、子供は勉強をする気すら失せてしまいます。
ところが、 「いいのよ、気が済むまで遊んでいなさい」 なんて言われると、自分はこのまま本当に遊んでいていいのだろうか?と思い、勉強しないとダメだなという気持ちが芽生えてくることもあります。
相手が話したくなるようにもっていくには、あえて「誰にだって話したくないこおはあるよね」というように、他の友人とはちょっと違った言い方をすれば、あなたにいろいろ話してくれるかもしれません。