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たった1打席でメジャーをクビになった名監督

2016年、例えばプロ野球セリーグの監督を見てみると、高橋監督、緒方監督、金本監督、真中監督、谷繁監督、ラミレス監督。
この6人には共通点があります。
それは、現役時代、3割を打ったシーズンがあるということです。

無名選手が名監督に化ける

ところが、米国のメジャーリーグでは、打率3割どころか、たった1打席でクビになった監督がいます。しかもその人は、23年間もメジャーの監督を務めています。
今や、昔の人ですが、1954年から1976年までの23年間、ドジャースの監督を務めたウォルター・オルストン監督です。

そして、監督では、7回ワールドシリーズに出場し、4回優勝し、ドジャース時代の背番号24は永久欠番となり、そしてアメリカ野球殿堂入りを果たしています。
メジャーでは、たった1打席、しかも三振で終わった選手が、殿堂入り。まさにアメリカンドリームなのかもしれません。

たった一打席の結果で評価された選手時代

ウォルター・オルストン監督の選手時代はひどかった。
カージナルス一塁手として入団を果たすも、メジャー出場したのは、たった1試合、しかも1打席。
マイナーリーグで12年間プレーしたが、メジャーからお声がかかったのはその1度だけだった。
唯一出場した試合は、1打席のみで、しかも三振、さらに二度守備機会があったが、エラー1つを記録している。
つまり、メジャーでの彼の成績は、出場試合1試合 三振1つ エラー1つ 1打数0安打 打率0.00というわけです。

たった1打席三振しただけで、もうチャンスなし!

メジャーリーグは、なんという厳しい世界なんだろうか。

挫折の繰り返しのすえにつかんだ栄光

ウォルト・オルストンがドジャースの監督になったとき、「えっ!? 誰?」という人がほとんどで、全く無名の監督に見る目は厳しかった。
「はたして、名門ドジャースの監督が務まるのか?」といった声が大半だった。
しかし、ドジャースの会長さんは、長い下積み生活で忍耐と我慢を学んできたウォルト・オルストンの人柄を見抜き、高く評価していました。
ウォルト・オルストンは監督就任した年に、いきなりチームを2位に導き、翌年には宿敵ヤンキースを抑え、初の世界一を達成しました。

よく、メジャーリーグでは、ちょこっとメジャーに上がってきて、すぐにまたマイナーに落ちていく、1杯の珈琲を飲むぐらいの時間しかメジャーにいられないという意味で、そういった選手たちのことを、One cup of coffee と言ったりします。
しかし、One cup of coffee でも、たった1打席1三振でも、殿堂入りを果たすことができる、これもメジャーのアメリカンドリームなのかもしれません。